今回は
ヴァランタイルが目指した「究極の万能ロッド」の開発秘話についてご紹介
▼釣具屋あるある?!
「1本でなんでも釣れる竿は?」という質問
初心者の方からの質問として多いのは
「1本でなんでも釣りが出来る竿が欲しい」
というすごく気持ちがわかる質問
しかしゴルフと一緒で
『全ての魚種を 1本の竿で対応することはできません』
なぜなら釣りは
海・川・池、日本全国の釣りができる場所、
春夏秋冬の水質、水温の違い
それぞれの特性から 一本で全てカバーするのは不可能なのです
もちろんお財布事情も気になりますよね
では何本あれば「釣れる釣り」ができるのでしょうか?
▼開発は5機種でスタート!
日本国内でショア(岸)からのルアー釣りを中心に構想を練り続けた結果、
開発当初は5機種 展開予定でした
①スーパーライトゲーム:アジングやエリアトラウトでも使える設計
②ライトゲーム :ライトソルト全般・淡水ではバスのライトリグが使える設計
③ミドルゲーム :チニングやバス全般に使える設計
④ミドルヘビーゲーム :エギング、シーバス、サーフでも使える設計
⑤ヘビーゲーム :ショアジグや怪魚にも使える設計
▼立ちはだかる壁、5機種から3機種へ
テストを繰り返し
最初に行き詰ったのはヘビーゲームでした。
というのも検討していたヘビーゲームの竿特性を突き詰めていくと
「実はこれってショアジグロッドで良いのでは…」
という可能性が考えられました。
目指しているのは「汎用性の高さ」がメインの竿です
これはショアジグ(青物対象)以外で他に使えるのか?
ヘビーゲームの竿を作る上で、目指すべき根本との違和感を感じました
そこで設計をライトにする方向で調節していきました
しかしライトに調整すると
今度は新しい壁にぶつかります…
ミドルヘビーゲームとキャラが被る→
ミドルヘビーゲームをライトに仕上げる?→
ミドルゲームと被る…
と玉突き衝突スパイラルにはまってしまいました…
その結果
ヘビーゲーム をラインナップから泣く泣く外すこととなりました
続いて
意外なところでミドルゲームの開発に行き詰まりました。
当初のミドルゲームの位置づけとしては
チニングやバス全般をターゲットとしていました
これもヘビーゲームと同じく、「汎用性の高さ」で考えると
チニング以外の使い道はシーバス?
でもシーバスはミドルヘビーで補える→
じゃあメバルとかロックフィッシュ?→
それだとライトゲームと被る…
そこで試行錯誤を繰り返し、最終生産の決め手としては
『汎用性が低い魚種・釣種』は一旦見送ろう…となり
最終的には3機種に収まりました。
▼最終決定!3レンジャー!
そんなこんなでナチュラムが自信を持っておすすめする万能竿が決定しました
自信作の究極の万能ロッドは
ショア(岸)からのルアー釣りをメインターゲットとし、
その中でも用途に応じて3機種に決定しました
①スーパーライトゲーム→採用
②ライトゲーム →採用
③ミドルゲーム →脱落
④ミドルヘビーゲーム →ミドルゲームに機種名を変更
⑤ヘビーゲーム →脱落
それぞれのターゲットでポイントとなるのは「汎用性の高さ」
究極の万能ロッドの完成形がみえてきた瞬間でもありました。
それぞれのロッドの特徴はまた今後詳しくご紹介しますね
では!次号もお楽しみに!